
イフリーロード インタビュー
ランニング雑誌『Like the Wind』でイフリーロードが特集されました。共同設立者へのインタビューを読んで、イフリーロードについて、もっと詳しく知ってみませんか。
ランニングウェアブランドのイフリーロードは、ロジャー・バニスター卿を始めとする、陸上競技のアマチュア・アスリートたちが成し遂げた偉業を称えることを使命として、ビルとクレア夫婦によって設立されました。 彼らが展開するコレクションの落ち着きのあるカラーパレットとシンプルなシルエットは、テクノロジーがランニングを支配する前の、古き良き時代を物語っています。
イフリーロードは、そのマニフェストが語る通り、「慌ただしい日常から脱出するため、何かを探すため、考えるため」、ゴールよりも、走る過程を大事にしたいと思うランナーに向けてのブランドです。今回は、共同設立者自身から、ブランド設立に至る背景などについて語ってもらいました。.
LtW: イフリーロードはどこを拠点としていますか?
Iffley Road: 英国のサリー州、リッチモンドです。
LtW: ブランドの歴史について教えて下さい。
IR:私達は、2013年の5月にイフリーロードを設立しました。イギリス人陸上選手のロジャー・バニスターが、世界で初めて1マイルを4分以下で完走する記録を打ち立てた、オックスフォード大学のランニングトラック名から名付けています。この事業を始めるまでは、ビルはブリティッシュ・エアウェイズ、クレアはモルガン・スタンレーで勤務していました。最初は私達とデザイナー、そしてポルトガルにある専門工場だけでスタートしたんですよ。
LtW: あなた達にとって、ランニングは人生の中でどのような役割を果たしてきましたか?
IR:私達は、20代の頃にランニングを通じて知り合いました。サーペンタインとブリティッシュ・エアウェイズ・ランニング・クラブのメンバーだった共通の友人が、ビルがスポーティな赤毛の女の子が好きだと明かしたことをきっかけに、ブラインドデートをアレンジしてくれたんです!その後、3人の子供ができ、コッカースパニエルも家族に迎えましたが、常にランニングは私たちの生活の中で欠かせないものでした。
LtW:ランニングウェアブランドを作ろうと思ったきっかけは何ですか?
IR: 私達は二人共、ミニマルなデザインで落ち着いたクラシックな色の服が好きなんですが、自分達が着たいと思うようなランニングウェアがないと純粋に感じていたからです。
LtW:ブランド設立する上で一番苦労したことは何ですか?
IR:最大のハードルは、費用対効果の高い方法で名前を広めることでした。イフリーロードは多額のマーケティング予算をかけずに、自己資金で事業を展開しています。
LtW:これまでで一番成功したと思うことは何ですか?
IR:一番の成功は、お客様からいただいた満足度と熱意だと考えています(サービスと商品に対するFeefoの評価がそれを示しています)。また、ランニングに出かけて、イフリーロードのウェアを着ている人を見ると、本当にうれしいですね。
LtW: あなた達が尊敬する人と、その理由を教えてください。
IR:サイクリングウェアをスタイリッシュに変えたRapha(ラファ)、スイムショーツを革新したOrlebar Brown(オールバー・ブラウン)、英国らしいひねりが魅力のPaul Smith(ポール・スミス)、表現の方法そのものが魅力的なPrada(プラダ)です。
LtW:イフリーロードについて知って欲しいことは何ですか?
IR: イフリーロードで購入したランニングウェアは、非常にクオリティーが高く、長年使用していただけるということを知ってもらいたいと思っています。私たちは、ファストファッションのアンチテーゼとなることを目指しています。
LtW:もしイフリーロードがランナーだとしたら、どんな個性を持つランナーですか?
IR:ゴールが目的ではなく、その道のりの為に走るランナーです。時計を持たずに、道無き道を走る。そういう意味では、走ることは人生のメタファーといえると考えています。
LtW:他のランニングウェアブランドとの違いは何ですか?
IR: クラシックなスタイル、非常に質の高い機能素材、カラーパレットでしょうか。多くのランニングウェアブランドにとって、パフォーマンスが最終ゴールであるのに対し、私達はランニングは旅のようなものだと考えています。
LtW:イフリーロードの今後の計画を教えてください。
IR:温かい天候に適した超軽量の生地を現在生産中です。
LtW:イフリーロードについて、他に知っておくべきことはありますか?
IR: クレア: 地球上で最も過酷だと言われるトライアスロン大会”アイアンマン”にビルと二人で出場した時、彼は自転車のカットオフを逃したために失格になっちゃったんですが、私と一緒にマラソンを走ってくれました。今までに彼が私の為にしてくれたことの中で、最高の出来事でした。
元の記事のリンク(英文): https://www.likethewindmagazine.com/2020/05/30/brand-profile-iffley-road/